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【例文付き】転職時の給与交渉をメールで行う際の正しい伝え方と注意点

ライト

転職活動において企業から内定をもらった後、提示された給与条件が想定よりも低いと感じることは少なくありません。
そのような場合に有効なのが「給与交渉」ですが、特にメールで行う際には、言葉選び・伝え方・タイミングがとても重要になります。

この記事では、「給与交渉 転職 メール」というキーワードをもとに、メールで給与交渉をする際の書き方やマナー、実際に使える例文までを詳しく解説します。


転職時の給与交渉は「メール」でも問題ない?

結論として、メールによる給与交渉はマナー違反ではありません。
特に以下のようなケースでは、メールでの交渉が適しています。

  • オファーレターや条件提示がメールで届いた場合
  • 担当者とのやり取りがメール中心だった場合
  • 調整や相談の内容を「記録」として残しておきたい場合

ただし、交渉の“温度感”や“ニュアンス”を伝えるのが難しいため、文面には丁寧さと誠意が求められます。


給与交渉メールの最適なタイミング

給与交渉をメールで行う際は、以下のタイミングがベストです。

✅ 「内定通知を受けた後」かつ「入社承諾前」

  • 条件提示(オファーレター・雇用条件通知書)を受け取った後
  • 承諾(入社確定)の意思表示をする前

この時点であれば、企業側も「交渉はあり得るもの」として受け止める準備ができており、柔軟に対応してくれる可能性が高いです。


給与交渉メールに含めるべき5つの要素

要素内容
① 感謝と前向きな姿勢内定への感謝・入社意欲を表明
② 給与に関する相談であることの明示「ご相談」「ご確認」といった柔らかい表現を使う
③ 希望年収の具体的な提示数字は明確に。ただし柔軟な姿勢も残す
④ 根拠の説明現年収、業務内容、相場などを基に伝える
⑤ 丁寧な結びと回答依頼「ご検討いただけますと幸いです」で締める

実際に使える給与交渉メールのテンプレート(例文)

件名:雇用条件に関するご相談

○○株式会社 採用ご担当者様

お世話になっております。○○と申します。
このたびは内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございます。
御社の業務内容や企業理念に深く共感しており、入社を前向きに検討しております。

そのうえで、提示いただいた年収について一点ご相談がございます。

私のこれまでの経験やスキル、現在の年収(約○○万円)、また同業界の平均年収などを考慮し、
年収として○○万円程度をご検討いただけないかと考えております。

あくまで目安としての希望であり、御社の制度やご判断に応じて柔軟に対応させていただく所存です。

ご多忙のところ恐縮ではございますが、ご確認のほど何卒よろしくお願い申し上げます。

───────────────
氏名:○○ ○○
電話番号:080-XXXX-XXXX
メール:xxxx@example.com
───────────────


給与交渉メールのNGパターンと注意点

NGな書き方理由・リスク
上から目線の表現(例:「これでは不満です」)高圧的で悪印象を与える
他社の条件を直接引き合いに出す比較は控えめにしないと信頼を損なう
感情的・曖昧な伝え方(例:「納得できません」「上げてほしいです」)交渉の根拠が薄く、説得力に欠ける
いきなり金額を要求するだけの文面「相談」ではなく「要求」になってしまう

給与交渉メール後のフォローアップ

  • 返信がない場合: 2〜3営業日経っても返答がない場合は、催促ではなく「確認のお願い」として再送するのが丁寧です。
  • 希望が通らなかった場合: 丁寧にお礼を伝え、最終的な判断を慎重に行いましょう。

まとめ|転職時の給与交渉メールは「丁寧さ」と「根拠」がカギ

給与交渉は、あなたのキャリア価値を企業に伝える大切な機会です。
メールによる交渉も、誠実かつ論理的に伝えることで、企業との信頼関係を損なうことなく行うことができます。


✅ 最後に押さえておきたいポイント

  • メールによる給与交渉は、内定通知後〜入社承諾前が最適
  • 希望額には必ず「根拠(現年収・スキル・相場)」を添える
  • 高圧的・感情的な表現は避け、あくまで“相談ベース”で伝える
  • 柔軟な姿勢を示すことで、交渉が成立しやすくなる
  • 感謝と誠意を忘れず、文面は丁寧にまとめる

希望条件を伝えることは、あなたの権利であり、将来への自己投資です。
正しいタイミングと方法で、納得のいく給与を目指しましょう。

ABOUT ME
ライト
ライト
キャリアアドバイザー
人材サービス会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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