2025.04.20

転職における給与交渉で内定取り消しはある？｜リスクと対応策、失敗しないためのポイントを解説

ライト

転職活動において「給与交渉をしたことで内定が取り消されるのでは？」という不安を抱える人は少なくありません。特に内定後の交渉では、企業との信頼関係を損なうことによるリスクを気にして、希望を伝えられずに終わるケースもあります。

この記事では、「転職給与交渉内定取り消し」というキーワードに基づき、給与交渉によって内定が取り消される可能性の有無、そうならないための正しい交渉方法、企業側の本音、対応すべき注意点と回避策を詳しく解説します。

Contents

結論｜給与交渉だけで内定取り消しになることは基本的にない
給与交渉で内定取り消しと判断されやすいケース
実際の事例：給与交渉による内定取り消しのケース
- ▶ ケース例（実際に起きた例）
- ▶ 教訓
企業側の本音｜給与交渉をどう捉えているか？
給与交渉で内定取り消しを回避するためのポイント
交渉時に使えるメール例文（内定後）
給与交渉後に企業から断られた場合の対処法
まとめ｜転職時の給与交渉は“丁寧さ”が信頼と成功の分かれ道
- ✅ 最後に押さえておきたいポイント

結論｜給与交渉だけで内定取り消しになることは基本的にない

法律上、「内定＝始期付労働契約」であり、企業側が内定を取り消すためには合理的な理由が必要とされます。
そのため、給与交渉そのものを理由に一方的に内定を取り消すのは違法となる可能性が高いです。

しかし、実際には以下のような理由を“名目”として、企業が採用を見送ることもあるため注意が必要です。

給与交渉で内定取り消しと判断されやすいケース

ケース	企業側の見解
❌ 高圧的・強引な交渉	「自社の価値観と合わない」「協調性に欠ける」と判断
❌ 入社承諾後に突然の条件変更	「約束を破る人材」「誠実さに欠ける」と見なされる
❌ 過度な金額提示（相場を無視）	「現実感がない」「リスクが高い」と評価
✅ 冷静・誠実・根拠のある交渉	通常はむしろ評価される

実際の事例：給与交渉による内定取り消しのケース

▶ ケース例（実際に起きた例）

IT企業から年収500万円のオファー
候補者が600万円を即日要求（現職は480万円）
交渉過程で「他社はもっと出している」「この金額じゃ行かない」と強く主張
数日後、企業より「他候補者との兼ね合いで見送りに」と連絡
実質的な内定取り消し（正当性はグレー）

▶ 教訓

交渉の内容ではなく、伝え方と態度が失敗を招く。

企業側の本音｜給与交渉をどう捉えているか？

観点	解説
採用担当の立場	優秀な人材には「ある程度の交渉は当然」と考えている
経営者の視点	自社の給与テーブルや組織バランスに合わない条件はリスクと見る
共通する評価基準	「誠実で現実的か」「対話ができる人物か」かどうか

給与交渉で内定取り消しを回避するためのポイント

① 交渉は“相談ベース”で行う

「ご提案いただいた条件について、一点だけご相談させていただければと存じます」

② 根拠を明確に伝える（年収実績・スキル・業務量）

「現職では〇〇万円をいただいており、今回のポジションで求められる責任を踏まえますと…」

③ 金額は“レンジ”で提示する（幅を持たせる）

「500〜550万円の間でご検討いただけますとありがたいです」

④ 決して強要しない・脅迫的に言わない

「この条件でなければ辞退します」は避ける

交渉時に使えるメール例文（内定後）

件名：条件面に関するご相談

株式会社〇〇
採用ご担当者様

お世話になっております。〇〇〇〇と申します。
このたびは内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございます。

1点、ご提案いただいた年収条件についてご相談させていただけますと幸いです。
現職では〇〇万円をいただいており、今回の職務の業務内容や責任範囲を踏まえると、
可能であれば〇〇万円前後でのご調整をご検討いただくことは可能でしょうか。

ご無理のない範囲で構いませんので、ご検討のほどよろしくお願い申し上げます。

〇〇〇〇（氏名）