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SESエンジニアが給料交渉を成功させる方法:タイミング・準備・伝え方を徹底解説

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SESエンジニアでも給料交渉はできるのか?

SES(システムエンジニアリングサービス)契約で働くエンジニアは、客先常駐やプロジェクト単位で業務を担当することが多く、給与体系も「単価連動型」で決まることが一般的です。このため、「SESエンジニアは給料交渉が難しい」「単価が決まっているから交渉できないのでは?」と感じる方も多いでしょう。

しかし実際には、SESエンジニアでも適切なタイミングと方法を押さえれば、給料交渉は十分可能です。特に、契約更新や評価査定、単価アップのタイミングは、給与見直しを申し出る絶好の機会となります。

この記事では、「SES 給料交渉」というキーワードに沿って、成功のための戦略をタイミング・準備・伝え方別に詳しく解説します。


なぜSESエンジニアも給料交渉をすべきなのか?

1. 常駐先での評価が給与に反映されにくいから

SESでは、自社ではなく常駐先で働くため、日々の業務評価が自社給与に反映されにくいという構造的な問題があります。そのため、自ら実績をアピールして処遇改善を働きかけることが必要です。


2. 常駐単価アップ時に給与が据え置かれるリスクがあるから

常駐先との契約単価が上がった場合でも、エンジニア本人にその利益が還元されないケースも珍しくありません。単価アップのタイミングで給料交渉をしなければ、機会損失につながる可能性があります。


3. スキルアップ・資格取得の成果を評価してもらうため

新たな技術スキルを習得したり、国家資格(例:応用情報技術者試験)を取得した場合、給与に反映されるべき正当な理由が生まれます。このタイミングで給料交渉を行えば説得力が高まります。


SESエンジニアが給料交渉を行うベストなタイミング

タイミング内容
常駐契約更新時クライアントとの契約単価が見直される時期に合わせて交渉する
半期・年次評価面談の前後評価査定のタイミングは交渉を切り出しやすい
資格取得やスキルアップの直後明確な成果を背景に交渉できるチャンス
プロジェクト成功直後プロジェクトの成果を根拠に報酬改善を申し出る

SESエンジニアが給料交渉を成功させるための準備

1. 担当業務と成果を整理する

  • 常駐先での具体的な担当業務内容
  • 具体的な成果(例:システム納期短縮、障害対応件数、運用改善提案数)
  • クライアントからの評価(フィードバックがあれば活用)

定量的な成果(数字・件数・効率改善率など)を示せると交渉の説得力が格段に上がります。


2. 現在の単価と給与のギャップを把握する

  • 常駐単価(客先への請求金額)と自分の手取り給与の比率を確認
  • 同業他社・同職種の市場相場も参考にする

自分がどれだけ“還元されているか”を冷静に分析することで、現実的な交渉が可能になります。


3. 希望額と交渉可能ラインを明確にする

  • 希望年収(例:480万円)
  • 妥協可能な最低ライン(例:450万円)

あらかじめラインを決めておくことで、交渉中にブレることなくスマートなやり取りができます。


SESエンジニアの給料交渉・伝え方例

面談時の伝え方(例)

「現在の常駐先での業務では、リーダーポジションを任され、プロジェクトの納期短縮にも貢献してまいりました。
また、昨年度に応用情報技術者資格を取得し、さらに上流工程にも携わるようになりました。
こうした実績を踏まえ、報酬面についてご相談させていただけないかと思い、お時間をいただきました。」


メールで打診する場合(例)


件名:条件見直しのご相談

〇〇株式会社
上長〇〇様

お世話になっております。
このたび、現在担当している常駐案件において一定の成果を上げることができ、また新たに〇〇資格を取得いたしました。
これらを踏まえ、報酬条件について一度ご相談させていただければと考えております。

ご多忙のところ恐縮ですが、お時間を頂戴できましたら幸いです。
何卒よろしくお願い申し上げます。

〇〇 〇〇


SESエンジニアの給料交渉で注意すべき点

注意点解説
強気すぎる要求は避けるあくまで「お願い」ベースで、誠実かつ冷静に
単価のみに固執しない常駐先での評価・社内貢献など総合的な観点で伝える
感情的にならない不満や怒りを交渉の場に持ち込むと逆効果
他人と比較しない自分自身の成果と価値をアピールする

まとめ

  • 「SES 給料交渉」は、単価アップやスキル向上のタイミングを捉えた戦略的なアクションがカギ。
  • 常駐先での成果を具体的に整理し、冷静かつ丁寧に交渉を行うことで、条件改善の可能性は大いに高まる。
  • 交渉は対立ではなく、「さらなる貢献のための前向きな相談」として進めるべき。
  • 自分自身の市場価値と成果を正しく伝えることが、長期的なキャリア形成にも直結する。

SESエンジニアとして、納得できる待遇を勝ち取り、さらに価値の高いエンジニアキャリアを築いていきましょう。

ABOUT ME
ライト
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キャリアアドバイザー
人材サービス会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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