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内定後の面談で行う給与交渉|成功させるための準備・伝え方・注意点を徹底解説

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転職活動を経て無事に内定を獲得した後、企業側から「一度お話ししませんか?」と内定後の面談を打診されることがあります。この面談の場では、業務内容のすり合わせや入社日程の確認と並行して、給与交渉が可能な貴重な機会になることも少なくありません。

この記事では、「内定後 面談 給与交渉」というテーマで、内定後の面談で給与交渉を成功させるためのポイントや注意点、実際の伝え方まで詳しく解説します。納得のいく条件で新しいキャリアをスタートさせるための参考にしてください。


なぜ内定後の面談で給与交渉を行うのか?

内定後に設定される面談は、最終確認の場とも言えます。企業としても「この人を採用したい」と考えたうえで、条件面の最終調整を行う場として設けていることが多いため、このタイミングこそが給与交渉の最適機会なのです。

特に、以下のような理由がある場合は面談での給与交渉が有効です:

  • 提示された年収が希望より低い
  • 前職と比べて年収が下がる
  • 職務内容や責任の重さに対して報酬が見合わない
  • 複数のオファーがあり、比較検討をしている

内定後の面談で給与交渉する前に準備すべきこと

給与交渉は、「お願い」ではなく「提案」であるべきです。感情的な要望ではなく、論理的な根拠に基づいた準備が重要です。

✅ 1. 提示された条件を正確に把握する

  • 年収総額(基本給・手当・賞与の内訳)
  • 残業代の支給有無
  • 固定残業制の採用有無
  • 昇給・評価制度の仕組み

✅ 2. 希望年収の理由を明確にする

  • 前職での年収
  • 保有資格や経験
  • 担当する業務の内容や裁量
  • 同職種・同業界の市場相場

✅ 3. 最低限納得できるラインを設定する

理想だけではなく、「この金額以下であれば辞退を考える」という現実的な落としどころを事前に考えておくことも重要です。


面談時の給与交渉での伝え方【会話例付き】

給与交渉をする際は、あくまで感謝・入社意欲・希望・根拠・柔軟さの5つを軸に構成するのが基本です。

▶ 会話例①:感謝と前向きな姿勢を示す

「このたびは内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございます。貴社で働けることを非常に嬉しく思っております。」

▶ 会話例②:年収についての相談を切り出す

「一点だけ、年収面についてご相談させていただきたいことがございます。」

▶ 会話例③:根拠を明確に提示する

「前職では年収〇〇万円で勤務しており、今回の業務内容および求められる役割を考慮すると、〇〇万円程度でのご提示をいただけますと、より一層のモチベーションを持って取り組めると考えております。」

▶ 会話例④:柔軟さと協調性を示す

「もちろん貴社の給与制度やご事情もあるかと存じますので、無理のない範囲でご検討いただければ幸いです。」


面談後に送るフォローメールの例文(給与交渉を含めて)

件名:本日の面談のお礼とご相談(氏名)

株式会社〇〇
採用ご担当者様

本日はお忙しい中、面談のお時間をいただき、誠にありがとうございました。
貴社の今後の展望や実際の業務内容を直接伺うことができ、より一層入社への意欲が高まりました。

さて、面談の中でもお伝えいたしました通り、年収について一点ご相談を申し上げたくご連絡いたしました。

現在の私のスキル・経験に加え、貴社で担う役割の重要性を踏まえ、
可能であれば〇〇万円程度のご調整をご検討いただけますと幸いです。

ご検討のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

氏名:〇〇 〇〇
電話番号:090-xxxx-xxxx
メール:〇〇@example.com


給与交渉における注意点(面談編)

注意点解説
要望を一方的に押し付けない「この金額じゃなければ辞退します」はNG
複数回にわたる交渉は避ける伝えるべきことは一度の面談でまとめて伝える
相場を無視した金額提示は逆効果現実離れした希望は不信感を招く
エージェント経由の場合は勝手に交渉しない原則、エージェントを通すのがルール

よくある質問(Q&A)

Q:内定後の面談で給与交渉をしても印象が悪くなりませんか?

A:伝え方次第で問題ありません。
企業も条件交渉を想定しているケースが多いため、誠実で論理的な姿勢で臨めば、かえって前向きな印象を与えることもあります。


Q:他社のオファーと比較してもいい?

A:可能です。
ただし、「他社はもっと高いので上げてください」と強引に使うのではなく、判断材料として提示するに留め、最終的には“御社で働きたい”という姿勢を強調することが大切です。


Q:給与交渉がうまくいかなかったら辞退してもいい?

A:はい。
給与だけでなく、待遇・昇給制度・キャリアパスなどを総合的に見たうえで納得できない場合は、丁寧な姿勢で辞退を申し出ることも選択肢の一つです。


まとめ|内定後 面談 給与交渉は「対話」と「誠意」で成功する

内定後 面談 給与交渉」の場は、条件調整だけでなく、入社前に信頼関係を築く絶好のチャンスでもあります。単なる「金額交渉」ではなく、「今後どのように会社に貢献したいか」を伝えることで、前向きな話し合いにつながります。

成功のポイント

  • タイミングは「内定通知後、承諾前」
  • 希望額には明確な根拠を添える
  • 面談では感謝・誠意・柔軟さを忘れずに
  • 伝えきれなかったことはフォローメールで丁寧に補足

納得のいく条件で入社し、安心して新たなキャリアの一歩を踏み出しましょう。

ABOUT ME
ライト
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キャリアアドバイザー
人材サービス会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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