お役立ち情報
PR

転職の年収交渉に潜むリスクとは?内定取り消しを回避し成功へ導く正しい進め方

ライト
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

転職活動を進める中で、志望する企業から無事に内定を獲得し、労働条件通知書を手にした際、「提示された年収が希望よりも少し低いため、交渉して条件を引き上げたいけれど、お金の話を切り出すことでどのようなリスクがあるのだろうか」「自ら給与の相談を持ちかけることで、企業の心証を悪くしたり、最悪の場合は内定を取り消されたりしないだろうか」と、大きな不安や懸念を抱く転職者は、決して少なくありません。自身のこれまでの実務経験や、培ってきた専門スキルを正当に評価してもらい、納得のいく適正な給与を得ることは、新しい職場でのモチベーションを高く維持し、転職そのものを成功させるための、極めて重要な要素となります。しかしながら、企業とお金に関するデリケートな条件調整を行う際、やり方や伝えるタイミングを少しでも誤ってしまうと、採用担当者や経営陣からの信頼を大きく損ねてしまうという、明確なリスクが、伴います。結論から申し上げますと、適切なタイミングを見極め、客観的な根拠をもとに誠実な姿勢で相談を行えば、年収交渉をしたという事実だけで致命的なリスクを負うことはなく、希望の条件を引き出せる可能性が、十分にあります。この記事では、年収交渉に伴う具体的なリスクをはじめ、トラブルを招きやすいNGな行動、そして、リスクを最小限に抑えつつ交渉を成功に導くための正しい進め方について、詳しく解説します。

転職の年収交渉で想定される3つの主なリスク

まずは、中途採用において応募者が企業へ年収交渉を持ちかけた際、どのようなリスクが実際に起こり得るのかについて、正しい理解を深めておくことが、大切です。

1. 内定が取り消される、あるいは不採用になるリスク

年収交渉を行う上で、転職者が最も恐れるのが、内定の取り消しや、不採用という結果を招いてしまうリスクです。すべての選考を通過し、企業側が「ぜひ入社してほしい」と評価している状態において、常識的な範囲の相談を行っただけで即座に内定が取り消されることは、基本的にはありません。しかし、企業の給与規定を大きく超えるような法外な金額を強硬に要求した場合や、交渉の過程で著しく不誠実な態度をとってしまった場合、企業側は「自社の社風には合わない」「入社後もトラブルを起こす可能性が高い」と判断し、結果として、採用を見送るという苦渋の決断を、下すことがあります。

2. 入社前の段階で企業からの心証・評価が悪化するリスク

交渉のやり方を誤ると、内定取り消しにまでは至らなくとも、採用担当者や配属先の責任者からの心証を、大きく悪化させてしまうリスクが、生じます。「仕事の内容や企業のビジョンへの共感よりも、待遇面ばかりを最優先する人物なのではないか」「自己評価が高すぎる扱いづらい人物だ」というネガティブな印象を持たれたまま入社日を迎えることは、転職者にとって、決して喜ばしいことでは、ありません。

3. 入社後の配属先における人間関係や評価への悪影響

強引な交渉によって無理に年収を引き上げた場合、入社後の配属先において、既存の社員との給与バランスが崩れ、人間関係に悪影響を及ぼすリスクが、潜んでいます。また、企業側からの期待値が提示額に比例して跳ね上がるため、入社直後から極めて高い成果を求められ、そのプレッシャーによって、早期退職につながってしまうケースも、存在します。

リスクが顕在化してしまうNGな年収交渉のやり方

交渉の失敗を防ぎ、入社前の段階で企業からの信頼を決定的に損ねる事態を回避するために、リスクに直結しやすい禁止事項について、確認しておきましょう。

面接や選考の早い段階でお金の話を前面に出すこと

まだ採用が確定していない、一次面接や二次面接といった選考途中の段階において、自分から積極的な条件交渉や、大幅な年収アップを求めてしまうと、不採用となる確率が、極めて高くなります。企業側がまだ応募者のスキルや人柄を十分に評価しきっていない段階で、お金の話ばかりを前面に出してしまうと、不誠実な人物であるという印象を、直接的に与えてしまいます。

個人の生活事情を理由にした根拠のない強気な要求

自身の客観的な市場価値を完全に無視し、「自分の能力ならこれくらいもらえるはずだ」といった、根拠のない強気な要求を押し通そうとすることは、交渉決裂の大きな原因と、なります。また、「住宅ローンの返済があるから」「子どもの教育費がかかるから」といった、私的な生活事情を理由にして年収の引き上げを求めることも、ビジネスの場において一切機能せず、プロフェッショナルとしての意識を疑われるリスクに、直結します。

内定承諾書にサインをした後の事後的な条件変更(後出し交渉)

提示された労働条件の内容に納得し、一度「内定承諾書」や「入社同意書」に署名や捺印をして提出した後に、やはり年収を上げてほしいと、後出しで交渉を持ちかけることは、ビジネスにおける重大なルール違反と、なります。すでに社内の決裁フローを経て決定し、双方が合意した契約の条件を、事後的に覆そうとする行為は、約束を守らない人物であるという最悪の評価につながり、企業側からの一方的な内定取り消し事由として成立してしまう恐れが、あります。

リスクを最小限に抑え、年収交渉を成功させるための正しい手順

企業からの好印象を保ちつつ、納得のいく条件を引き出すためには、定石通りの正しい手順を踏み、誠実なコミュニケーションを心がけることが、不可欠となります。

交渉を切り出すタイミングは「内定(オファー)受領後」に限定する

年収交渉を行う上で、最も安全であり、かつ不採用のリスクを最小限に抑えられる時期は、すべての選考プロセスを無事に通過し、企業から正式に「内定通知書」や「労働条件通知書」を受領した直後から、内定承諾書を提出するまでの検討期間に、限られます。企業側が採用の意思を固めている段階であれば、応募者側の立場も安定し、お互いの信頼関係をベースとした、対等で建設的な条件のすり合わせが、可能になります。

客観的な市場相場や前職の額面年収に基づいた根拠を用意する

企業側を納得させ、スムーズに歩み寄りを引き出すためには、客観的な数値データに基づいた根拠の提示が、必要です。交渉の基準とするため、最新の源泉徴収票を確認し、手取り額ではなく、税金や社会保険料が控除される前の正確な前職の「額面年収」を、把握しておきます。その上で、これまでの業務において達成した具体的な実績や、同業界の市場相場を論理的に説明し、説得力のある根拠として、提示します。

一方的な「要求」ではなく、謙虚な「相談」のスタンスを貫く

交渉において最も重要となるポイントは、「希望の金額を必ず出してほしい」という一方的な要求ではなく、お互いの事情に配慮した、「相談」のスタンスを徹底することです。自分を高く評価して内定を出してくれたことに対する深い感謝と、その企業で意欲的に働きたいという高い入社意欲を真っ先に伝えた上で、「貴社の規定があることは重々承知しておりますが、これまでの実績を踏まえ、少しご相談させていただけないでしょうか」という、謙虚な言い回しで切り出すことが、リスクを回避し、交渉を成功に導く最大の秘訣と、なります。

ABOUT ME
ライト
ライト
キャリアアドバイザー
人材サービス会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
※当サイト記事はリンクフリーです。ご自身のサイトへ自由にお使い頂いて問題ありません。ご使用の際は、文章をご利用する記事に当サイトの対象記事URLを貼って頂ければOKです。
記事URLをコピーしました