お役立ち情報
PR

転職の年収交渉における「目安」とは?提示額の相場とリスクを抑える切り出し方

ライト
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

転職活動において、志望する企業から無事に内定を獲得し、労働条件通知書を手にした際、「提示された年収が自分の希望よりも少し低いため、交渉を行って条件を引き上げたいけれど、どれくらいの金額を提示するのが妥当なのだろうか」「無理な金額を要求して企業の心証を悪くしたり、内定を取り消されたりしないか」と、悩みを抱く転職者は、少なくありません。自身のこれまでの実務経験や、培ってきた専門スキルを正当に評価してもらい、納得のいく適正な給与を得ることは、新しい職場でのモチベーションを高く維持し、転職そのものを成功させるための、極めて重要な要素となります。しかし、適切な「目安」を把握しないまま、感覚だけで金額を提示してしまうと、交渉が決裂したり、企業からの信頼を損ねたりするリスクが、高まります。結論から申し上げますと、年収交渉における一般的な引き上げ幅の目安は、前職の額面年収や企業提示額に対して「数十万円から10%程度」が現実的な範囲であり、客観的な根拠をもとに誠実な姿勢で相談を行うことが、成功の鍵となります。この記事では、年収交渉における金額の目安や相場をはじめ、自身の適正額を見極めるための判断基準、好印象を与える具体的な伝え方、そして、絶対に避けるべき注意点について、詳しく解説します。

転職の年収交渉で狙える金額の目安・相場

まずは、中途採用における年収交渉において、どれくらいの金額を引き上げるのが一般的な相場なのか、現実的なラインについて、正しい理解を深めておくことが、大切です。

一般的な年収交渉の目安は「前職比・提示額比で数十万円〜10%程度」

中途採用における年収交渉で、現実的に合意に至りやすい金額の目安は、前職の額面年収や企業から当初提示された年収に対して、「+20万円〜50万円程度」または「5%〜10%程度の引き上げ」が一般的な相場と、されています。企業側にもあらかじめ設定された採用予算や、社内の同年代・同職種の社員との給与バランス(給料テーブル)が存在するため、この範囲内の調整であれば、社内での決裁や稟議が通りやすくなります。

10%を超える大幅な年収アップが狙えるケース

提示額から10%を大幅に超えるような年収交渉が実現するケースは、決して多くはありません。ただし、自身の持つ専門スキルや実績が、企業の抱える重大な事業課題に対して即戦力として直結している場合や、他社からより好条件での内定をすでに獲得している場合、あるいは、提示された金額が業界の市場相場から明らかに大きく下回っている場合などであれば、例外的に大幅な引き上げが認められることが、あります。

年収交渉の目安額を決めるための3つの判断基準

自分にとって妥当な交渉の目標額(目安)を設定するためには、感情論や漠然とした希望ではなく、3つの客観的なデータを事前に整理しておくことが、不可欠となります。

1. 前職(現職)の正確な「額面年収(総支給額)」

交渉の最も基本となる基準は、手取り額ではなく、税金や社会保険料が控除される前の、前職の「額面年収(総支給額)」です。基本給だけでなく、過去1年間に支給された賞与(ボーナス)の実績や、各種手当を含めた正確な総額を、最新の源泉徴収票をもとに把握します。前職の給料をベースとして、今回の提示額がどの程度下回っているか、あるいは同等なのかを算出することが、目安設定の第一歩と、なります。

2. 同業界・同職種における「市場相場」

自身の経験や年齢、職種において、転職市場で一般的にどれくらいの給与が支払われているのかという「市場相場」をリサーチします。求人情報サイトの平均年収データや口コミ情報などを参照し、自身に提示された金額が、市場相場と比較して妥当な位置にあるかを確認します。市場相場から乖離していない金額を目標目安とすることで、企業側にも納得感のある提案を、行うことができます。

3. 自身が提示された「職位・役職(ジョブグレード)」

企業の中途採用では、面接での評価に基づき、応募者が社内のどの職位や役職(ジョブグレード)に該当するかが決定されます。それぞれの職位には、支払える給与の上限と下限(給与レンジ)が決められているため、自身に提示された職位の範囲内で、上限に近い金額を目標目安として設定することが、現実的なアプローチと、なります。

妥当な目安額をもとに年収交渉を成功させる進め方

適切な目標目安を設定した後は、企業の心証を損ねない正しい手順とコミュニケーションで、交渉を進めていく必要があります。

Negotiating after receiving the offer / オファー受領後のタイミングを徹底する

年収交渉を行う上で、最も安全であり、かつ成功率が高まる時期は、すべての選考プロセスを無事に通過し、企業から正式に「内定通知書」や「労働条件通知書(オファーレター)」を受領した直後から、内定承諾書を提出するまでの期間に、限られます。まだ採用が決定していない選考途中の段階で金額の要求を行うと、不誠実な印象を与えて不採用のリスクが高まるため、必ず企業側の採用意思が固まった内定後のタイミングで、切り出すべきです。

感謝と高い入社意欲を前提とした「相談」のスタンス

年収交渉において、最も重要となるポイントは、「希望の金額を必ず出してほしい」という一方的な要求ではなく、お互いの事情に配慮した、「相談」のスタンスを徹底することです。自分を高く評価して内定を出してくれたことに対する深い感謝と、その企業で意欲的に働きたいという高い入社意欲を真っ先に伝えた上で、「前職での実績や市場相場を踏まえ、大変恐縮ながら、年収面について少しご相談させていただけないでしょうか」という、謙虚な言い回しで切り出すことが、相手の柔軟な対応を引き出す最大のアプローチと、なります。

目安を無視した過度な年収交渉のリスクと注意点

交渉の失敗を防ぎ、入社前の段階で企業からの信頼を決定的に損ねる事態を回避するために、あらかじめ把握しておくべき禁止事項について、確認しておきましょう。

根拠のない過度な高額要求によるリスク

自身の客観的な実績や市場相場の目安を完全に無視し、「自分の能力ならこれくらいもらえるはずだ」といった、根拠のない高額な金額を要求することは、厳禁です。「自己評価が高すぎる扱いづらい人物だ」「入社後も待遇面で不満を持ちそうだ」と判断され、企業の心証を急激に悪化させる原因と、なります。

内定承諾書を提出した後の「後出し交渉」の回避

提示された労働条件の内容に納得し、一度「内定承諾書」や「入社同意書」に署名や捺印をして提出した後に、やはり年収を上げてほしいと、後出しで交渉を持ちかけることは、ビジネスにおける重大なルール違反と、なります。すでに社内の決裁フローを経て決定し、双方が合意した契約の条件を事後的に覆そうとする行為は、約束を守らない人物であるという最悪の評価につながるため、条件に関する相談は、必ず承諾書を提出する前の検討期間内に、すべて完結させなければなりません。

ABOUT ME
ライト
ライト
キャリアアドバイザー
人材サービス会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
※当サイト記事はリンクフリーです。ご自身のサイトへ自由にお使い頂いて問題ありません。ご使用の際は、文章をご利用する記事に当サイトの対象記事URLを貼って頂ければOKです。
記事URLをコピーしました