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転職エージェントが年収交渉をしてくれない理由とは?対処法と自分で交渉する方法を徹底解説

ライト

「エージェントに年収交渉をお願いしたのに、動いてくれなかった…」
「提示額が低かったけど、“これ以上は難しいです”と断られてしまった」
「希望年収を伝えていたのに、交渉の形跡がなかった」

このように、「エージェント 年収交渉 してくれない」という状況に直面する求職者は少なくありません。転職エージェントは本来、応募者の代わりに企業と条件交渉を行う役割を担っていますが、必ずしも希望通りに動いてくれるとは限らないのが現実です。

この記事では、エージェントが年収交渉をしてくれない主な理由、その背景とリスク、応募者側が取るべき対処法、そして自分で年収交渉を行う際の正しい進め方までを詳しく解説します。


なぜエージェントが年収交渉をしてくれないのか?

✅ 1. エージェント側に「交渉の優先度」が低いと判断された

転職エージェントは、企業と求職者の間に立ち、内定承諾をスムーズに進めることが最優先です。応募者が「ぜひこの企業に入りたい」と強く希望していると判断した場合、年収交渉によるリスク(内定取り消し・印象悪化)を避けるため、あえて動かないことがあります。


✅ 2. 企業側が「年収交渉NG」なケース

企業によっては、下記のような理由で年収交渉自体を一切受け付けていないこともあります。

  • 明確な給与テーブルがある(特に大手・日系企業)
  • 等級・役職で年収が自動決定する
  • 未経験・ポテンシャル採用の場合

そのため、エージェント側も「交渉しても無駄」と判断し、動かないことがあります。


✅ 3. エージェントが「ビジネス的判断」で交渉を避ける

エージェントは成功報酬型のビジネスで、企業からのフィーで成り立っています。そのため、

  • 交渉によってオファーが取り消されるリスク
  • 企業からの信頼を失うリスク
  • 他の候補者との兼ね合い

などを懸念し、応募者よりも企業との関係維持を優先することがあるのです。


✅ 4. そもそも交渉をしていない(報告していない)

一部のエージェントでは、応募者に**「交渉は難しいですね」と言いながら、実際には企業に希望を伝えていない**こともあります。
これは、経験が浅いエージェントや、手間をかけたくない担当者に見られる傾向です。


「エージェントが年収交渉してくれない」場合の対処法

✅ 対処法①:エージェントに具体的な希望と理由を明確に伝える

「前職では年収〇〇万円で、今回の職務内容やスキルを踏まえると〇〇万円を希望しております。
御社に対して入社意欲は非常に高いですが、可能であればその点をご相談いただけると幸いです。」

このように**「入社意欲がある」ことを示しつつ、冷静かつ論理的に交渉理由を伝える**ことで、エージェント側も動きやすくなります。


✅ 対処法②:エージェントに交渉内容の「進捗確認」をする

エージェントが何を企業に伝えたのか、明文化して確認することで、交渉の有無や内容を把握できます。

「今回の年収交渉について、企業様にはどのようにお伝えいただいたでしょうか?」
「企業様の反応はどうでしたか?」

など、丁寧に聞くことで“有耶無耶”を防ぎます。


✅ 対処法③:どうしても交渉してくれない場合は「自分で交渉」も選択肢に

オファー面談や内定通知後のタイミングで、自分自身が企業に年収交渉を直接行うことも可能です(特にエージェントが動かない場合や、書類上で条件提示された後)。


自分で年収交渉する場合の仕方(メール例あり)

▶ 面談や電話での伝え方

「このたびは内定とオファー条件をご提示いただき、誠にありがとうございます。
入社の意思は前向きに持っておりますが、一点だけ年収に関してご相談がございます。

前職では年収〇〇万円で、今回の業務内容やポジションを踏まえると、
同水準または〇〇万円程度をご検討いただけると大変ありがたく存じます。」


▶ 交渉メールの例文

件名:ご提示条件に関するご相談(氏名)

株式会社〇〇〇〇
採用ご担当者様

お世話になっております。
このたびは内定および年収条件のご提示、誠にありがとうございます。
御社で働けることを非常に光栄に思っております。

一点、年収に関してご相談がございます。

前職では年収〇〇万円で勤務しており、今回の業務内容や期待されている役割を踏まえると、
可能であれば〇〇万円程度でのご調整をお願いできればと考えております。

あくまでご相談という形でございますので、ご検討いただけますと幸いです。

何卒よろしくお願いいたします。

氏名
電話番号
メールアドレス


エージェントが年収交渉してくれない時のNG行動

NG行動理由
エージェントに感情的に不満をぶつける信頼関係が崩れ、さらに動いてもらえなくなる
企業側に強引に直接交渉する形式を無視するとマナー違反と受け取られることも
希望年収だけを押し通す根拠がないと企業も判断に困る
他社と比較して押し引きする「条件だけで選んでいる人」と見なされるリスクがある

まとめ|エージェントが年収交渉をしてくれない時こそ「戦略と冷静さ」が重要

エージェント 年収交渉 してくれない」という状況は、誰にでも起こり得ることです。しかし、そこで諦めるのではなく、自らの希望や条件をきちんと伝え、必要に応じて自分で交渉する意志と準備があるかが、キャリアの満足度を大きく左右します。


✅ ポイントまとめ

  • エージェントが交渉してくれないのは「戦略的判断」であることも多い
  • まずは希望年収とその根拠を明確に伝え、相談ベースで依頼する
  • エージェントの動きを確認し、交渉結果の報告を求める
  • 最終的に動いてくれない場合は、自分で企業に丁寧に交渉する選択肢もある
  • 常に誠実さ・冷静さ・論理性を忘れずに行動する

納得のいく条件で転職を成功させるためにも、エージェント任せにせず、自分自身でも動ける準備を整えておくことが、最も確実なキャリア戦略です。

ABOUT ME
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キャリアアドバイザー
人材サービス会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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