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転職時の給与交渉への返信方法|好印象を与える書き方とシーン別文例

ライト

転職活動において、給与交渉は候補者と企業の間で避けて通れない大切なやりとりのひとつです。
その中で「企業から提示された給与に対する返信」や、「候補者からの交渉に対する企業側の返答」は、双方の信頼関係を築くうえで非常に重要なポイントとなります。

この記事では、「転職 給与交渉 返信」というキーワードをもとに、転職活動中における給与交渉の返答方法、ケース別の文面例、注意点、印象を良くするためのコツを詳しく解説します。


転職活動における給与交渉の「返信」が重要な理由

給与は、入社後の満足度やモチベーションに直結する要素であると同時に、企業にとってはコスト面の調整が必要な要素です。
だからこそ、そのやり取りではお互いに丁寧かつ戦略的な返信が求められます。

返信が重要な理由
✅ 入社の意志や姿勢を伝える機会になる
✅ 信頼関係の構築につながる
✅ 不明点や齟齬を未然に防げる
✅ 曖昧な返答を避けることで、誤解やトラブルを防ぐ

【ケース別】転職時の給与交渉に対する返信例


ケース①:内定先からの給与条件に対して「了承」する返信

件名:内定条件に関するご返信

○○株式会社 採用ご担当者様

お世話になっております。○○と申します。

このたびは内定のご連絡と、詳細な雇用条件をご提示いただき、誠にありがとうございます。
ご提示いただいた給与条件につきまして、十分に納得しております。

御社で働けることを大変光栄に思っており、入社後は一層の努力をもって貢献してまいります。

今後の手続きにつきまして、何か必要な書類等がありましたらご指示いただけますと幸いです。
引き続き、よろしくお願いいたします。

○○ ○○


ケース②:提示された給与額に対して「再交渉したい」場合の返信

件名:給与条件に関するご相談

○○株式会社 採用ご担当者様

お世話になっております。○○と申します。

このたびは内定および雇用条件のご提示をいただき、誠にありがとうございました。

御社での勤務を前向きに検討しており、非常に魅力を感じております。

一点、給与条件についてご相談の機会を頂戴できないかと思いご連絡いたしました。
現職の年収との比較や今後のキャリア形成を踏まえ、可能であれば○○万円程度をご検討いただけますと大変ありがたく存じます。

御社のご判断を尊重しつつ、柔軟に対応させていただく所存です。
お忙しい中恐縮ですが、ご検討のほどよろしくお願いいたします。

○○ ○○


ケース③:企業側が候補者からの給与交渉に「応じる」返信

件名:給与条件についてのご回答

○○様

このたびは、給与条件に関するご相談をいただき誠にありがとうございました。

ご提示いただいたご希望について社内で検討いたしました結果、年収○○万円にて再提示させていただきたく存じます。

○○様のこれまでのご経験やご活躍を踏まえ、今回の条件が妥当であると判断しております。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

○○株式会社 人事部 ○○


ケース④:企業側が候補者の給与希望に「応じられない」場合の返信

件名:給与条件に関するご回答

○○様

このたびは給与条件に関するご相談をいただき、誠にありがとうございました。

ご希望内容については社内でも慎重に検討させていただきましたが、
現在の等級制度や職位構造の関係から、今回はご希望額に沿うご提示が難しい状況でございます。

誠に恐縮ではございますが、当初ご提示させていただいた年収○○万円にてご検討いただけますと幸いです。
○○様のご活躍を大いに期待しておりますので、ぜひ前向きにご検討いただければと存じます。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。


給与交渉の返信で注意すべきポイント

注意点内容
📌 返信はなるべく早く(1〜2営業日以内)返答の遅延は相手の不信感やスケジュールに悪影響
📌 感情的な文面は避ける金額への不満をそのまま書くのは逆効果
📌 希望額がある場合は“根拠”を提示市場相場や現職年収などで補強する
📌 柔軟な姿勢を見せる一方的な主張ではなく、あくまで「相談」として表現

給与交渉の返信に使えるフレーズ集

  • 「御社の制度・ご判断を尊重しつつ…」
  • 「可能であれば○○万円程度をご検討いただけますと幸いです」
  • 「あくまで希望でございますので、柔軟に対応させていただきます」
  • 「再提示いただけるとのことで、大変ありがたく思っております」

まとめ|転職時の給与交渉における返信は「冷静・丁寧・誠実」に

転職活動での給与交渉の返事は、単に金額のやり取りではなく、相手との信頼を築くコミュニケーションの一環です。
希望を伝える際も、条件を断る際も、丁寧で誠実なやり取りが「最終的な合意」への鍵になります。


✅ 最後に押さえておきたいポイント

  • 返信の基本は「感謝 → 意向の伝達 → 理由・背景 → 柔軟な姿勢」
  • 希望に応じる場合も、断る場合も、丁寧な言葉選びを徹底
  • 曖昧な返事や遅い返信は信頼を損なうので要注意
  • 給与条件のやり取りは、文書(メール)で記録を残すのがベスト

転職活動の最後の山場とも言える給与交渉。
返信ひとつで印象も結果も大きく変わる場面だからこそ、誠実な対応を心がけましょう。

ABOUT ME
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キャリアアドバイザー
人材サービス会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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