2025.04.19

給与交渉メールへの返信方法｜丁寧かつ誠実に対応するための文例と注意点

ライト

転職活動や昇給申請の場面で行われる「給与交渉メール」。その交渉に対して採用担当者や人事が返信をする場面では、誤解やトラブルを防ぐためにも、正確かつ丁寧な対応が求められます。

この記事では、「給与交渉メール返信」というキーワードをもとに、給与交渉メールへの適切な返信方法、ケース別の例文、返信時の注意点、印象を損なわないためのポイントについて、実務に役立つ形で詳しく解説します。

Contents

給与交渉メールに返信するときの基本方針
給与交渉メール返信時の構成例
ケース別｜給与交渉メールへの返信文例
給与交渉メール返信の注意点
給与交渉メール返信で印象を良くするコツ
まとめ｜給与交渉メールへの返信は「誠実さ」と「明快さ」がカギ
- ✅ 最後に押さえておきたいポイント

給与交渉メールに返信するときの基本方針

給与交渉の返信は、応募者・社員との信頼関係に直結します。
以下の3点を押さえておくことが大切です。

ポイント	内容
✅ 要望を丁寧に受け止める姿勢を見せる
✅ 明確な可否を示しつつ、理由を添える
✅ 最終的な条件や今後の流れを伝える

給与交渉メール返信時の構成例

件名：要望に対応した内容でわかりやすく
宛名：フルネームまたは敬称付き
お礼・ご連絡の趣旨
交渉に対する見解・判断
補足・今後のご案内
締めの挨拶

ケース別｜給与交渉メールへの返信文例

▶ ケース①：希望額を受け入れる場合

件名：給与条件に関するご相談へのご回答

〇〇様

このたびは給与条件に関するご相談をいただき、誠にありがとうございます。
ご提示いただいたご経験・ご実績、また業務に対する姿勢を踏まえ、
ご希望いただいた条件（年収○○万円）にてご提示させていただきたく存じます。

改めて正式な雇用条件通知書をお送りいたしますので、ご確認のうえご返信いただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

〇〇株式会社
採用担当　〇〇〇〇

▶ ケース②：希望額には応じられないが代替案を提示する場合

件名：給与条件に関するご相談へのご回答

〇〇様

このたびはご丁寧にご連絡をいただき、誠にありがとうございます。
ご希望いただいた給与条件につきましては、弊社の等級および制度上の都合により、
ご希望額のままご提示することは難しい状況です。

ただし、ご経験とご評価を踏まえ、当初ご提示していた年収より上方修正し、
年収○○万円にてご提案をさせていただきたく存じます。

この内容でご検討いただけましたら幸いです。ご不明な点があればお気軽にご相談ください。

引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

〇〇株式会社
人事部　〇〇〇〇

▶ ケース③：希望には応じられず、原案通りを維持する場合

件名：給与条件に関するご相談へのご回答

〇〇様

このたびは給与に関するご相談をいただき、誠にありがとうございました。
ご提示いただいたご希望内容について社内で慎重に検討を行いましたが、
弊社の人事制度および給与体系上、現時点ではご希望の条件でのご提示は難しい状況です。

誠に恐縮ではございますが、当初ご提示させていただいた条件にてご検討いただけますと幸いです。

その他の条件面などについてご不明な点がございましたら、お気軽にご相談ください。

今後とも、何卒よろしくお願い申し上げます。

〇〇株式会社
採用担当　〇〇〇〇

給与交渉メール返信の注意点

注意点	解説
❌ 感情的な文章	「これ以上は無理です」など断定的な否定表現は避ける
❌ 一方的な回答のみ	理由を添えて相手の理解を得る配慮を忘れずに
❌ 曖昧な表現	明確な判断を伝えないと、混乱や誤解を招く