給与交渉を英語で行うには?グローバルな場面で使える英語表現と交渉のコツを徹底解説
グローバル企業への転職や外資系企業との面接では、給与交渉も英語で行う場面が増えています。いざその場面に立ったとき、「どんな表現を使えば失礼なく伝えられるのか」「希望年収をどう言えばスマートに交渉できるのか」と悩む方も多いでしょう。
この記事では、「給与交渉 英語」というテーマで、英語での給与交渉に役立つフレーズ、交渉時のマナー、注意点、そして成功に導く実践的な例文を交えて詳しく解説します。
英語での給与交渉の基本姿勢
日本語でも英語でも、給与交渉において大切なのは次の3点です。
- 丁寧で礼儀正しい言い方をする
- 希望額には根拠を持たせる
- “対立”ではなく“対話”の姿勢を保つ
英語ではとくに、「ストレートな物言い」がネガティブに受け取られるリスクがあるため、ソフトな表現や控えめな語調を使うのがポイントです。
給与交渉で使える英語フレーズ集
✅ 1. 希望年収を伝えるとき
- “Based on my experience and the market rate, I was expecting a salary in the range of $〇〇 to $〇〇.”
(自分の経験と市場相場を踏まえ、〇〇〜〇〇ドルの範囲を希望しています) - “I would be more comfortable with a compensation package around $〇〇.”
(〇〇ドル前後の報酬であればより納得感があります)
✅ 2. 条件の再考をお願いする表現
- “Is there any flexibility regarding the offered salary?”
(ご提示いただいた給与について、柔軟な対応は可能でしょうか?) - “Would it be possible to revisit the salary offer?”
(給与条件を再度ご検討いただくことは可能でしょうか?) - “I truly appreciate the offer, but I was wondering if we could discuss the compensation further.”
(オファーに感謝しておりますが、報酬についてもう少しご相談させていただければと思います)
✅ 3. ソフトに条件交渉を切り出す前置き
- “Thank you very much for the offer. I’m excited about the opportunity.”
(このたびのオファーに感謝しております。御社で働けることを楽しみにしています) - “Before I accept the offer, I’d like to discuss a few details regarding the compensation.”
(オファーを受ける前に、報酬に関するいくつかの点をご相談させてください)
英語圏の給与交渉の特徴と注意点
特徴 | 内容 |
---|---|
✅ 年収レンジの提示が基本 | “from $〇〇 to $〇〇”など幅を持たせるのが一般的 |
✅ “Total compensation(総報酬)”という概念が重要 | 基本給+ボーナス+福利厚生を含めて交渉 |
✅ “Negotiation is expected” | 交渉はむしろ前提とされているため、遠慮しすぎない方が良い |
✅ ダイレクトな断り方は避ける | 否定ではなく「再検討のお願い」が好まれる |
英語での給与交渉・実践例(シーン別)
● オファー金額が想定より低かったとき
“Thank you for the offer. I was hoping for a salary closer to $80,000, given my experience and the responsibilities of the role. Would it be possible to consider this?”
(オファーありがとうございます。私の経験や職務内容を踏まえると、80,000ドルに近い金額を希望しておりました。ご検討いただくことは可能でしょうか?)
● 条件を理由に辞退も検討しているとき
“I’m really interested in joining your company, but I must be honest that the current offer is lower than I expected. Is there any room for adjustment?”
(御社で働くことには非常に魅力を感じていますが、正直申し上げて、現在のオファーは私の想定よりも低いです。調整の余地はありますか?)
給与交渉時に避けたい英語表現
NG表現 | 理由 |
---|---|
“I deserve more.” | 高圧的・自己主張が強すぎてネガティブな印象に |
“I can’t accept this.” | 断定的な拒絶表現。代わりに“Could we revisit…”などが望ましい |
“Other companies are offering more.” | 比較はトラブルの原因になりやすく、避けるのが無難 |
まとめ|給与交渉を英語でする際は“丁寧・根拠・柔軟さ”がカギ
英語での給与交渉は、言葉の選び方ひとつで印象が大きく変わります。強く出すぎず、かといって曖昧にせず、自分の価値と希望を“丁寧に・明確に・柔らかく”伝えることが成功の秘訣です。
✅ 最後に押さえておきたいポイント
- 英語圏では給与交渉は自然なプロセス。遠慮は不要だが礼儀は必須
- 希望年収は「理由・根拠」とともに伝える
- 総報酬(base salary+bonus+benefits)全体で話す視点が必要
- ストレートな断りより、“相談ベース”の表現を活用するのが成功の鍵
グローバルな舞台でも、自分の価値を適切に伝えられる英語力と交渉力を身につけて、希望に合ったキャリアを実現しましょう。