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【第二新卒の転職】年収交渉は可能?給与を上げる進め方と注意点

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新卒入社から1〜3年程度で転職活動を行う「第二新卒」において、志望する企業から無事に内定を獲得し、労働条件通知書を手にした際、「提示された年収が前職よりも低いため、交渉して条件を引き上げたいけれど、第二新卒でも年収交渉は可能なのだろうか」「まだ実務経験が浅いため、お金の話を切り出すことで生意気だと思われ、内定を取り消されたりしないだろうか」と、大きな不安や悩みを抱く転職者は、少なくありません。自身のこれまでの社会人経験や、培ってきたポータブルスキルを正当に評価してもらい、納得のいく適正な給料を得ることは、新しい職場でのモチベーションを高く維持し、今後のキャリアを成功させるための、極めて重要な要素となります。結論から申し上げますと、第二新卒であっても年収交渉を行うこと自体は十分に可能であり、適切なタイミングを見極め、客観的な根拠をもとに誠実な姿勢で相談を行えば、希望の条件を引き出せる可能性が、あります。この記事では、第二新卒における年収交渉の基本的な仕組みをはじめ、成功に導くための事前準備、企業に好印象を与える具体的な伝え方、そして、絶対に避けるべき注意点について、詳しく解説します。

第二新卒の転職で年収交渉は可能なのか?

まずは、第二新卒の転職市場において、企業側がどのように年収や待遇を決定しているのか、その背景や交渉の可否について、正しい理解を深めておくことが、大切です。

第二新卒における年収交渉の現実と難易度

第二新卒の採用は、即戦力としてのスキルや経験以上に、人柄や成長意欲、今後の伸びしろを評価する「ポテンシャル採用」の側面が、非常に強くなります。そのため、中堅やベテラン層の転職と比較すると、これまでの顕著な実績を理由にした大幅な給与の引き上げ交渉は、やや難易度が高くなる傾向に、あります。しかし、同年代の平均給与と比較して提示額が明らかに低い場合や、前職での実務経験が転職先の業務へ直接活かせる場合などは、常識的な範囲内での条件調整に応じてもらえるケースが、十分に存在します。

企業が第二新卒の給料を決める基準

多くの企業では、新卒入社者との社内均衡や、既存の若手社員とのバランスを保つため、年齢や社会人経験年数に応じた社内規定(給与テーブル)を、設定しています。第二新卒の提示年収は、この給与テーブルの最下限付近に設定されることが一般的ですが、評価次第では同じグレード内の上限に近い金額を提示できる余地が、残されている場合もあります。

第二新卒が年収交渉を成功させるための事前準備

社会人経験が浅い段階での条件交渉において、企業側を納得させるためには、感情論ではなく、客観的なデータに基づいた入念な事前準備が、不可欠となります。

短い期間で培ったスキルや実績の明確化

1〜3年という短い実務経験であっても、業務の中で達成した具体的な成果や、自発的に取り組んだ改善活動などを、客観的な数値として整理します。営業職であれば目標達成率や顧客開拓数、事務職であれば業務効率化の提案実績や使用できるツール、ビジネスマナーや基本的なコミュニケーション能力などのポータブルスキルを言語化し、入社後に早期貢献できる根拠として、準備しておきます。

前職の正確な額面年収と適正な市場相場の把握

交渉の基準を設定するため、最新の源泉徴収票を確認し、手取り額ではなく、税金や社会保険料が控除される前の正確な前職の「額面年収(総支給額)」を、把握しておきます。基本給に加え、残業代や賞与(ボーナス)の支給実績を含めた総額を整理します。その上で、同世代・同職種における転職市場の平均給与をリサーチし、自身への提示額が市場相場と比較して妥当な位置にあるかを、確認しておくことが、大切です。

譲れない最低希望額(ボトムライン)の設定

希望する理想の年収額だけでなく、「これ以下の条件であれば入社を辞退する」という、自身が絶対に譲れない最低希望額(ボトムライン)を、あらかじめ明確に定めておくことが、重要です。許容範囲を事前に整理しておくことで、企業側から歩み寄りの提案を受けた際にも、焦ることなく冷静な判断を下すことが、可能になります。

第二新卒の年収交渉を進める適切なタイミングと伝え方

企業からの心証を悪くせずに、条件交渉をスムーズに進めるためには、連絡を入れるタイミングと、丁寧なコミュニケーションの進め方が、必須となります。

交渉のベストタイミングは「内定獲得・条件提示後」

年収交渉を行う上で、最も安全であり、かつ成功率が高まる時期は、すべての選考プロセスを無事に通過し、企業から正式に「内定通知書」や「労働条件通知書」を受領した直後から、内定承諾書を提出するまでの期間に、限られます。選考途中の面接の場で自分から積極的にお金の話を切り出してしまうと、仕事内容への意欲や成長意欲よりも、待遇面ばかりを最優先する人物であるという、ネガティブな印象を与えてしまう恐れが、あります。

感謝と高い意欲を前提とした「謙虚な相談」のスタンス

第二新卒の年収交渉において、最も重要となるポイントは、「希望の金額を必ず出してほしい」という一方的な要求ではなく、お互いの事情に配慮した、「相談」のスタンスを徹底することです。自分を高く評価して内定を出してくれた企業への感謝と、一員として意欲的に働きたいという高い就業意欲を、真っ先に伝えます。自分を必要としてくれた企業への敬意を示した上で、「貴社への入社を前向きに確定させたいからこそ、条件のすり合わせを行いたい」という誠実な文脈を作ることが、相手の柔軟な対応を引き出す最大のコツと、なります。

転職エージェントを利用している場合の進め方

転職エージェント経由で応募している場合は、自ら直接企業へ連絡を入れるのではなく、担当のキャリアアドバイザーを通じて交渉を依頼するのが、最もリスクの少ない方法です。第二新卒としての希望や理由をアドバイザーに伝え、プロの第三者として角を立てずに企業へ打診してもらうことで、円滑に交渉を進めることが、可能になります。

第二新卒の年収交渉で絶対に避けるべき注意点・NG行動

交渉の失敗を防ぎ、入社前の段階で企業からの信頼を決定的に損ねる事態を回避するために、あらかじめ把握しておくべき禁止事項について、確認しておきましょう。

根拠のない強気な要求や私的な生活事情の主張

自身の客観的な実績や市場相場を無視し、「同年代の友人よりも給料をもらいたい」「第二新卒だからこれくらいは当然もらえるはずだ」といった、根拠のない強気な姿勢で金額を押し通そうとすることは、厳禁です。また、「一人暮らしを始めるから」「生活費が足りないから」といった、私的な生活事情を理由にして年収の引き上げを求めることも、ビジネスの場において一切機能しません。交渉の理由は、あくまでビジネス上の価値や過去の実績に限定し、冷静に話し合いに臨む必要が、あります。

内定承諾書を提出した後の「後出し交渉」

提示された労働条件の内容に納得し、一度「内定承諾書」や「入社同意書」に署名や捺印をして提出した後に、やはり年収を上げてほしいと、後出しで交渉を持ちかけることは、ビジネスにおける重大なルール違反と、なります。すでに双方で合意した契約の条件を事後的に覆そうとする行為は、約束を守らない不誠実な人物であるという最悪の評価につながり、入社前の信用を根底から失う結果を招きます。

入社後の期待値が上がりすぎることへの理解

年収交渉によって提示額を引き上げることに成功した場合、企業側からの入社後の期待値も相応に高くなるという点を、理解しておく必要があります。提示額に見合う成果や成長速度を早い段階から求められることになるため、交渉を進める際は、その期待に応える覚悟を持って臨むことが、大切です。

ABOUT ME
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キャリアアドバイザー
人材サービス会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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