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採用後の給与交渉は可能?タイミング別の進め方と成功のポイント

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転職活動において、採用が決まった後(内定通知を受けた後や入社後)に給与交渉を行いたいと考える方は、決して少なくありません。提示された条件に少しでも不安や不満がある場合、どのタイミングで、どのように交渉を進めればよいのか悩むことも多いでしょう。採用後の給与交渉は、タイミングによって成功率や進め方が大きく異なります。この記事では、採用後における給与交渉の可否や適切なタイミング、企業との良好な関係を保ちながら条件をすり合わせるための進め方について、詳しく解説します。

採用後の給与交渉が可能なタイミングと実現性

ひとくちに「採用後」と言っても、内定通知を受けた直後の段階から、入社手続きを終えて働き始めた後まで、いくつかのフェーズが存在します。タイミングごとの交渉の実現性について確認しておきましょう。

1. 内定獲得後〜契約締結前(最も交渉が成功しやすいタイミング)

転職活動における給与交渉で、最も適しており成功率が高いのが、企業から内定通知(オファーレター)を受け取り、まだ労働契約を結んでいない段階です。企業側は、あなたという人材を採用したいと評価した上で条件を提示しているため、常識的な範囲であれば条件の相談に応じてもらえる可能性が高くなります。企業側もこの段階でのすり合わせは想定内であるため、適切な手順を踏めば角を立てずに交渉を進めることができます。

2. 入社直後・試用期間中(原則として交渉は極めて困難)

入社契約をすでに交わし、試用期間中や入社直後の段階で「やっぱり給料を上げてほしい」と交渉することは、原則として非常に困難です。入社時に合意した労働条件を変更するためには、企業側の規程変更や特別な理由が必要となるためです。入社直後に給与の引き上げを強く要求すると、事前の確認不足や契約に対する認識の甘さを疑われ、企業との信頼関係を大きく損ねてしまうリスクがあるため、注意が必要です。

3. 入社後の評価・定期昇給のタイミング

入社後に給与を上げたい場合は、入社直後ではなく、実務で実績を上げた後の定期昇給や評価のタイミングを狙うのが現実的なアプローチとなります。入社時の提示額で一度承諾した以上は、まずは業務で成果を出し、その貢献度を根拠として人事評価の面談などで交渉を行うのが、ビジネス上の適切な手順となります。

「内定獲得後」に給与交渉を進める具体的なステップ

採用後の給与交渉で最も現実的な「内定獲得後〜承諾前」のタイミングにおいて、円滑に交渉を進めるための具体的なステップを解説します。

自身の経験・スキルと市場相場を整理する

企業へ相談を持ちかける前に、提示された金額と自身の市場価値との間に、どのようなギャップがあるのかを客観的に整理します。同業他社や同じ職種における一般的な給与相場を調べ、自身の経験や保有しているスキルが、その相場に対してどの位置にあるかを分析します。ただ主観的な希望を伝えるのではなく、客観的な相場から外れていない妥当な金額感を把握しておくことが重要です。

感謝と入社意欲を伝えた上で「相談」として切り出す

実際の交渉の場では、まずは評価して内定を出してくれたことに対する深い感謝と、その企業で働きたいという強い入社意欲を、真っ先に伝えます。その上で、「これまでの実績や市場での評価を踏まえ、提示いただいた条件について少しご相談させていただけないでしょうか」というように、謙虚かつ誠実なスタンスで話を切り出します。「〜してください」という一方的な要求ではなく、相手に判断を委ねる相談の形をとることが、円滑な対話につながります。

希望額の客観的な根拠を提示する

企業側が条件の再検討を行うためには、社内で決済を通すための合理的な理由が必要です。前職での具体的な売上実績、マネジメントの経験、あるいは転職後にどのような形で業績向上に貢献できるかといった根拠を、明確な数値や事実を用いて提示します。「生活費が必要だから」といった私的な理由ではなく、企業に与える価値を根拠にすることで、企業側も検討しやすくなります。

採用後に給与交渉を行う際の注意点とリスク管理

採用後の給与交渉を成功させ、入社後の良好な人間関係を維持するために、押さえておくべき注意点があります。

一方的な要求や高圧的な態度は避ける

内定をもらった立場だからといって、高圧的な態度をとったり、「この金額にならなければ入社を辞退する」といった強い姿勢を見せたりすることは避けるべきです。企業側に「協調性に欠ける」「自社の状況を理解しようとしない」という不信感を与えてしまうと、入社後のコミュニケーションに支障をきたすだけでなく、最悪の場合は関係性が悪化してしまう可能性があります。

現在の年収や経歴に嘘をつかない

交渉を有利に進めようとして、前職の給与額や実績を高く偽って伝えてはいけません。入社後に提出する源泉徴収票などによって実際の給与額は確認できるため、虚偽の申告は確実に発覚します。企業との信頼関係を底底から壊す行為であり、内定取り消しや懲戒処分の対象となるリスクがあるため、常に誠実な事実に基づいた対応を徹底します。

転職エージェントを活用して角を立てずに調整する

自身で直接、企業の採用担当者に対して金額の相談を行うことに抵抗がある場合は、転職エージェントを通じて交渉を進める方法が極めて効果的です。エージェントは過去の決定事例や企業の採用予算を把握しているため、応募者本人の印象を悪くすることなく、プロの視点から客観的なデータに基づいて条件調整を代行してくれます。第三者を間に挟むことで、企業との良好な関係を保ったまま、安全に希望の条件を目指すことが可能になります。

ABOUT ME
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キャリアアドバイザー
人材サービス会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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