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入社後に給料交渉はできる?現実と成功のための実践ポイント

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入社後に給料交渉はできるのか?

転職や新卒で新たな職場に入社し、実際に働き始めた後に、
「想定より業務量が多い」「成果を上げているのに給与が見合っていない」
と感じることは少なくありません。
そのため、**「入社後 給料交渉」**を検討するケースも出てきます。

結論から言えば、入社後の給料交渉は難易度が高いが不可能ではないです。
ただし、タイミングや伝え方、交渉の理由を間違えると、
企業側との信頼関係に悪影響を及ぼすリスクもあります。

この記事では、入社後に給料交渉を行う際の現実、成功させるための戦略、注意点を詳しく解説します。


なぜ入社後の給料交渉は難しいのか?

1. 雇用契約によって給与条件が確定しているから

入社時に交わした雇用契約書には、

  • 基本給
  • 賞与
  • 昇給の条件
    などが明記されています。

一度合意した契約条件を入社後に変更するのは、企業側にとっても負担が大きく、基本的には難しいのが実情です。


2. 「入社後すぐの交渉」は信頼を損なうリスクがある

入社して間もない段階で給料交渉を持ち出すと、

  • 「条件に不満があったならなぜ入社前に交渉しなかったのか?」
  • 「この人は短期離職するのではないか?」
    と企業側に警戒される可能性があります。

3. 日本企業特有の昇給ルールがある

多くの日本企業では、

  • 年次査定
  • 定期昇給
  • 賞与評価
    などの枠組みに基づき給与を改定するため、
    個別に特別扱いを受けるには相応の理由とタイミングが必要です。

入社後でも給料交渉できる可能性があるケース

1. 業務内容が当初説明より大幅に変わった場合

例えば、

  • 担当業務がリーダーポジションに変更された
  • 管理職並みの責任を負わされている
    など、契約時の想定と大きく異なる業務を任された場合は、条件見直し交渉の正当な理由になります。

2. 目覚ましい成果を短期間で上げた場合

入社後すぐに

  • 大型案件を受注
  • 大幅なコスト削減を実現
  • 組織改革を主導
    など、企業業績に直接的に大きな貢献をした場合は、例外的な昇給交渉が可能なこともあります。

3. 会社側から昇格・昇進を打診された場合

昇格・昇進に伴って、

  • 部下のマネジメントを任される
  • 予算責任を持つ
    といった新たな役割が生じる場合、給料交渉のチャンスが生まれます。

入社後に給料交渉を行うベストタイミング

タイミング理由
半期・年次の人事評価面談時企業が給与見直しを行うタイミングに合わせて交渉できる
業務変更や昇進が正式決定した直後責任範囲が変わった時に自然な流れで相談できる
目に見える成果を出した直後成果をエビデンスとして交渉材料にできる

入社後の給料交渉の進め方と伝え方

1. まずは実績を具体的に整理する

  • 取り組んだ業務内容
  • 成果(売上、コスト削減、業務改善効果など)
  • 会社への具体的な貢献度

これらをできるだけ数字や事例でまとめましょう。


2. 相談のスタンスで柔らかく伝える

いきなり「給料を上げてください」というのではなく、

「これまでの成果を踏まえて、今後のキャリアと貢献についてご相談させていただきたい」

という形で、上司や人事に面談の機会をもらいましょう。


3. 希望は現実的な範囲に留める

相場や社内の基準を考慮し、
現実的かつ合理的な範囲の昇給希望に抑えることが重要です。


入社後の給料交渉の会話例


「入社後、〇〇プロジェクトで売上〇〇%増加に貢献できたと考えております。
今後さらに御社に長期的に貢献していきたいと考えておりますが、
担当業務と成果を踏まえ、給与面について一度ご相談させていただく機会をいただけますでしょうか。」



入社後に給料交渉を行う際の注意点

注意点解説
感情的な要求をしない「生活できない」「納得いかない」ではなく、冷静に成果ベースで話す
自己中心的に見えないよう配慮する会社への貢献意欲とキャリアビジョンをセットで語る
交渉後の態度に注意する希望が通らなくても誠実に業務に取り組む姿勢を見せる

まとめ

  • 「入社後 給料交渉」は、契約後なので難易度は高いが、状況次第では可能
  • 成功するには、業務変化・実績・昇進などの合理的な理由が必要
  • ベストタイミングは人事評価面談時、業務変更直後、成果達成直後
  • 感謝+相談+成果提示+貢献意欲の流れで、冷静かつ柔らかく交渉することが成功のカギ。

焦らず、誠実に、自分の価値を正しく伝え、
キャリアアップに必要な条件を少しずつ積み上げていきましょう。

ABOUT ME
ライト
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キャリアアドバイザー
人材サービス会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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