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転職時の給与交渉に対する返信の書き方|企業・エージェント向け例文と好印象を与えるポイント

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転職活動において給与交渉を申し入れた後、企業や転職エージェントから返答があった際、その返信をどう書くべきかに悩む方は少なくありません。
返信次第では、印象を損なうこともあれば、誠実で柔軟な姿勢を伝えるチャンスにもなります。

この記事では、「転職 給与交渉 返信」というキーワードに基づき、給与交渉後の返答メールに対する書き方、ケース別の例文、返信のタイミング、注意点、交渉成立時・不成立時の対応を詳しく解説します。


給与交渉後の返信が必要になるシーンとは?

転職時の給与交渉における「返信」は、以下のような場面で求められます。

▶ 代表的なシーン

  1. 企業から提示条件の再検討後、回答が届いたとき
  2. エージェントが企業の返答を中継してきたとき
  3. 希望額が通らなかった場合の返答を求められたとき
  4. 交渉の結果、条件が改善された提案があったとき

いずれの場合も、迅速かつ礼儀正しく返信することで、転職活動を円滑に進める信頼感を与えることができます。


返信時に押さえるべき4つのポイント

ポイント解説
1. 返答はできるだけ早く(24時間以内)迅速な対応で「本気度」を示す
2. 感謝を最初に伝える希望通りでなくても配慮に対する敬意を
3. 条件に納得したかどうかを明示する曖昧な返事はかえって不信感につながる
4. 今後の流れや意思を明確にする承諾・辞退・再考のどれなのかをはっきり

ケース別:給与交渉後の返信メール例文

▶ ケース①:希望条件で提示された場合(交渉成立)

件名:給与条件についてのご返信

株式会社〇〇 採用ご担当者様

お世話になっております。〇〇〇〇です。

このたびは、給与条件のご検討とご丁寧なご対応をいただき誠にありがとうございます。
ご提示いただいた条件につきまして、十分に納得しておりますので、この内容で正式に承諾させていただきたく存じます。

入社に向け、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

敬具

〇〇〇〇(署名)


▶ ケース②:希望には届かないが、受け入れる場合

件名:ご提示条件に関するご返信

株式会社〇〇 採用ご担当者様

お世話になっております。〇〇〇〇です。

このたびは給与条件の再検討をいただき、誠にありがとうございました。
ご提示いただいた条件については、希望額には及びませんが、貴社での業務内容・環境に強く惹かれており、
前向きに入社させていただきたく、本条件で承諾させていただきます。

今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。


▶ ケース③:条件に納得できず、辞退したい場合

件名:給与条件に関するご返信

株式会社〇〇 採用ご担当者様

お世話になっております。〇〇〇〇です。

このたびは、ご多用の中、給与条件に関してご検討いただき誠にありがとうございました。

しかしながら、誠に恐縮ではございますが、現時点でのご提示条件では自身の生活環境やキャリア構想との折り合いが難しく、
今回は見送らせていただく判断といたしました。

今後の貴社のご発展を心よりお祈り申し上げます。

敬具


転職エージェント宛の返信例(条件了承)

件名:企業様ご提示条件へのお返事

〇〇様(エージェント名)

お世話になっております。〇〇〇〇です。

ご調整いただきました企業〇〇様からの給与条件について、希望通りにご対応いただき感謝しております。
本条件にて内定を正式に承諾させていただきますので、今後の手続きにつきましても引き続きよろしくお願いいたします。


返信で印象を損なわないための注意点

NG例理由
❌ 感情的な表現(「納得できません!」など)交渉はビジネス。冷静な言葉が基本
❌ 返信が遅い(数日放置)志望度や社会人としての信用に影響
❌ 交渉をさらに繰り返す度重なる再交渉は“印象ダウン”に直結

まとめ|給与交渉の返信は“スピード・丁寧さ・意思表示”が鍵

給与交渉後の返信は、ただの「確認」ではなく、採用後の信頼関係を築く大切な一歩です。
相手の対応に対してきちんと感謝し、あなたの意思を明確に伝えることで、転職活動を円滑に進めることができます。


✅ 最後に押さえておきたいポイント

  • 返信は24時間以内を目安に、感謝の言葉から始める
  • 条件に対する受け入れ・辞退・再考の意思を明確にする
  • 企業宛とエージェント宛ではニュアンスと礼儀に配慮する
  • メールの文章が、そのまま“入社後の印象”になるという意識を持つ

給与交渉の最後のフェーズは“返信”で決まります。冷静かつ誠実なやりとりで、信頼される転職者として一歩を踏み出しましょう。

ABOUT ME
ライト
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キャリアアドバイザー
人材サービス会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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