転職活動において、内定が出たあとに待ち構えるのが「給与交渉」です。自分の市場価値を正当に評価してもらい、納得のいく条件で新たなスタートを切るためには、交渉の進め方が極めて重要です。とりわけ、転職支援サービス**doda(デューダ)**を利用する場合、エージェントのサポートを活かすことで、個人では言いづらい給与条件も伝えやすくなります。
本記事では、「doda 給与交渉」をテーマに、dodaのエージェントを活用した給与交渉の流れ、交渉のコツ、利用者の成功事例、そして注意点までを詳細に解説します。
dodaの給与交渉サポートとは?
dodaはパーソルキャリア株式会社が運営する大手転職サービスで、転職エージェントによる個別サポートを強みとしています。
dodaでは、応募企業との面接調整や条件交渉までを専任のキャリアアドバイザーが代行・支援してくれます。
▶ dodaでの給与交渉の流れ
- 求人応募前に希望年収を登録
→ dodaキャリアアドバイザーに希望年収を共有
- 面接通過・内定提示後
→ 企業側からの年収提示内容をdoda経由で確認
- エージェントと条件相談
→ 希望との差異がある場合は、エージェントが交渉を代行
- 最終条件調整後に入社意思決定
→ 交渉の結果を踏まえ、入社可否を決定
dodaを通じて給与交渉するメリット
メリット | 解説 |
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✅ 自分で言いづらい内容を代弁してくれる | 「金額の話」が苦手な人も安心 |
✅ 希望が企業側に“ビジネス的”に伝わる | 感情ではなく論理で交渉されるため印象が良い |
✅ 複数企業の条件を比較してもらえる | 他社とのバランスを見ながら適正額を提案してくれる |
✅ 年収以外の条件(休日・手当)も交渉可能 | 生活環境を含めた全体最適が可能 |
doda経由で給与交渉するときのコツ
▶ 1. 現職年収と希望年収は正直に共有する
- エージェントが適正なラインを判断するための材料になります。
- 虚偽の申告をすると交渉の信用性が低下し、不利になることも。
▶ 2. 希望額だけでなく「理由」も伝える
- 例:「〇〇のプロジェクトマネジメント経験があり、同業他社では年収650万円程度が相場です」
▶ 3. 希望は“柔軟に”伝える
- 「絶対にこの金額でないと入社しない」という姿勢は避け、 「可能であればご相談できれば」といった相談口調が有効です。
doda利用者の給与交渉・成功事例
▶ ケース①:30代男性・ITエンジニア
- 現年収:520万円
- doda経由で転職内定 → 提示額:550万円
- エージェントを通じて「マネジメント経験」を訴求し交渉
- ⇒ 年収580万円に増額(+60万円)で入社
▶ ケース②:20代女性・経理職
- 現年収:380万円
- 提示額:400万円(内定)→「業務範囲が現職より広いため調整希望」とエージェントへ相談
- ⇒ 年収420万円に上方修正+住宅手当追加
dodaを使った給与交渉で注意すべき点
注意点 | 理由 |
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❌ 虚偽の年収申告をしない | 採用後にばれると信頼を失い、取り消しのリスクも |
❌ エージェント任せにしすぎない | 自身の意向や根拠を整理しておく必要がある |
❌ 高望みしすぎない | 相場から逸脱した金額提示は内定取消の原因にも |
✅ 面談中に交渉しない | 給与交渉はエージェント経由で行うのが鉄則 |
まとめ|dodaを活用した給与交渉は「戦略+信頼」がカギ
dodaを通じて行う給与交渉では、個人では言いにくい金額や条件を、プロのキャリアアドバイザーが論理的かつ丁寧に代弁してくれます。
ただし、交渉の成功には、自分自身が希望条件や市場価値をきちんと把握しておくことが不可欠です。
✅ 最後に押さえておきたいポイント
- dodaではキャリアアドバイザーが企業との給与交渉を代行してくれる
- 希望額は「理由」や「相場」に基づいて相談することで通りやすくなる
- 給与だけでなく、福利厚生や働き方などもセットで交渉可能
- エージェントをパートナーと考え、積極的に情報共有することが成功の鍵
給与交渉は転職の中でも最もデリケートな工程。dodaという強力な味方を使いこなして、自分らしいキャリアと適正な評価を両立させましょう。
ABOUT ME
人材サービス会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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