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未経験からの給与交渉|転職・就職で納得のいく条件を引き出すための戦略と伝え方

ライト

「未経験だけど、できるだけ良い条件で転職したい」「未経験だから給与交渉は難しいのでは?」と不安に感じる方も多いかもしれません。
たしかに経験者に比べて交渉のハードルは高くなりますが、未経験者でも戦略と伝え方次第で給与交渉は可能です。

この記事では、「給与交渉 未経験」というキーワードをもとに、未経験職種や業界への転職時における給与交渉の考え方・進め方・交渉時のポイントや具体的な伝え方を丁寧に解説します。


未経験者でも給与交渉をしてよいのか?

結論から言えば、未経験でも給与交渉はしてよいのです。

企業が未経験者を採用する背景には、

  • 教育体制に自信がある
  • 成長ポテンシャルを重視している
  • 社内の人材層に多様性を求めている

といった理由があり、必ずしも「経験=全て」ではありません。そのため、自分の強みや前職での実績をうまく活用すれば、交渉の余地は十分あります。


未経験からの給与交渉で重要な3つの視点

✅ 1. 前職の経験・スキルを「応用力」として伝える

たとえ職種や業界が未経験でも、前職で培ったスキルが活かせる場面は多く存在します。

前職の経験応用可能なスキル
販売職接客力、傾聴力、提案力
事務職正確性、資料作成能力、社内調整
保育士対人対応、危機管理能力、チームワーク
飲食業忙しい現場での対応力、マルチタスク、体力

こうしたスキルを、「未経験でも即戦力として貢献できる要素」として提示することが交渉の第一歩です。


✅ 2. 市場相場をリサーチしておく

未経験可の求人であっても、**相場の範囲(最低〜上限額)**があります。
転職サイト、求人情報誌、エージェントなどで、業界・職種別・地域別の平均給与を調べておきましょう。

\ 例 /

「未経験のITエンジニア(東京)では、年収300万〜400万円が相場」
「営業職(地方)では、月給22万〜25万円スタートが一般的」


✅ 3. 「希望額+成長意欲」で交渉する

未経験の場合は、「なぜその給与を希望するのか」だけでなく、「それに見合う貢献をどう実現するか」を伝えることが重要です。


給与交渉での伝え方(未経験者向け)

▶ 面接時・内定後の口頭例

「今回の職種は未経験ではありますが、前職での○○経験(例:チームマネジメント・顧客対応)を活かし、
早期に戦力として貢献できると考えております。
可能であれば、月給○○万円程度をご相談させていただけると幸いです。
御社の制度やご判断を尊重したうえで、柔軟に検討いたします。」


▶ 転職エージェント経由の希望伝達メール例

「現在、未経験からの挑戦となりますが、前職で培った○○力を活かして、
できるだけ早期に成果を出せるよう努力したいと考えております。
生活面・現職とのバランスを考慮し、年収ベースで○○万円程度を希望していますが、
あくまで希望としてのご相談であり、柔軟にご調整いただければ幸いです。」


未経験者が給与交渉で注意すべきポイント

注意点解説
❌ 経験者と同等の水準を要求する根拠がないと「過大評価」と見なされやすい
❌ 前職の給与額だけを根拠にする業界・職種によって水準が異なるため
❌ 条件だけにこだわる姿勢を見せる「すぐ辞めそう」「成長意欲が低い」と誤解される
❌ 感情的に訴える「生活が厳しいから」などは交渉材料にならない

未経験でも給与アップにつながる交渉のコツ

コツ内容
✔︎ 給与希望額を“相談ベース”で伝える
✔︎ 貢献意欲・成長姿勢を必ず添える
✔︎ 業務理解度や事前学習の姿勢を示す(例:資格取得、独学)
✔︎ 曖昧にせず、数字で希望を伝える(「○○万円程度」など)

まとめ|未経験でも給与交渉はできる。準備と誠実さが成功の鍵

「未経験だから交渉はできない」と思い込む必要はありません。
しっかりと準備し、自分の“これまで”と“これから”を言語化できれば、企業にとっても納得感のある条件交渉になります。


✅ 最後に押さえておきたいポイント

  • 未経験でも「前職の実績」や「スキルの応用力」は十分な交渉材料になる
  • 相場を理解したうえで、無理のない希望額を設定する
  • 希望額には「根拠+成長意欲+柔軟性」を添えて伝える
  • 条件を押し付けず、“相談”の姿勢で丁寧に交渉する

給与交渉は、“自己主張”ではなく“価値の提案”です。
未経験であっても、自分の価値と未来の可能性を企業に伝え、納得のいくスタートを切りましょう。

ABOUT ME
ライト
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キャリアアドバイザー
人材サービス会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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