2025.04.19

面接での給与交渉、タイミングはいつがベスト？成功させるための判断ポイントと進め方

ライト

転職や就職活動で避けて通れない「給与」の話。
とくに「面接の場で給与交渉をしても良いのか？」「どのタイミングなら失礼なく伝えられるのか？」と悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。

結論から言えば、給与交渉は面接のタイミング次第で“プラス”にも“マイナス”にも働きます。
この記事では「面接給与交渉タイミング」というキーワードを軸に、どの段階で交渉を切り出すのが最適か、逆効果になる場面、面接中に伝える際のコツを詳しく解説します。

Contents

給与交渉は「面接中」にすべきなのか？
- ✅ 原則：給与交渉は“内定後”が基本
とはいえ、面接中に給与の話が出た場合はどうする？
面接中に給与交渉してもよいタイミングとは？
面接中に給与について聞かれたらどうする？
- ✅ 回答のポイント
面接後、内定通知前に条件交渉したい場合のアプローチ
面接での給与交渉が逆効果になるNGパターン
まとめ｜面接での給与交渉は「受け答え重視」「タイミング重視」で信頼を得よう
- ✅ 最後に押さえておきたいポイント

給与交渉は「面接中」にすべきなのか？

給与に関する話題は非常にセンシティブです。面接の場は本来「スキル・人柄・適性」を見極めるための時間であり、序盤で給与条件を持ち出すのは“タイミングとして早すぎる”可能性があります。

✅ 原則：給与交渉は“内定後”が基本

多くの企業では、内定通知とともに正式な条件提示（年収・待遇・入社日など）が行われ、その後に給与交渉が可能となるケースが一般的です。

とはいえ、面接中に給与の話が出た場合はどうする？

企業側から「現年収」「希望年収」などを質問された場合、曖昧にせず、希望と柔軟性の両方を伝えるのがベストです。

▶ 回答例：

「現在の年収は○○万円です。
希望としては、経験とスキルを活かせる環境で○○万円程度を想定しておりますが、御社の条件や業務内容によって柔軟に検討したいと考えております。」

※このように伝えることで、「お金しか見ていない」という印象を避けつつ、交渉の余地を残すことができます。

面接中に給与交渉してもよいタイミングとは？

給与交渉はすべての面接段階で適しているわけではありません。
以下に、面接段階ごとのタイミング別可否を整理します。

面接段階	給与交渉の可否	理由
書類選考〜一次面接	❌ 非推奨	スキル・人柄を判断する段階で給与希望は早すぎる印象
二次面接	△ 条件確認は可能	企業側から話が出れば答える、ただし自分からは控える
最終面接（役員・部門長）	◯ 条件交渉の意向を伝える余地あり	入社前提の対話となるため、希望のすり合わせが可能
内定通知後	◎ 最適タイミング	条件交渉が正式に可能になる段階

面接中に給与について聞かれたらどうする？

給与に関する質問が面接中に出た場合は、以下のポイントを押さえて回答しましょう。

✅ 回答のポイント

現年収と構成（基本給・手当・賞与など）を正確に伝える
希望年収の“レンジ”を示す（○○万円〜○○万円）
理由（スキル・役割・市場相場）を簡潔に説明する
「御社の制度に従い柔軟に相談したい」と添える

面接後、内定通知前に条件交渉したい場合のアプローチ

もし面接後に「条件を確認しておきたい」と思った場合は、選考に悪影響を与えないよう慎重に進める必要があります。

▶ メールでの確認例：

件名：ご選考に関するご質問

○○株式会社採用ご担当者様

お世話になっております。○○と申します。

このたびはご面接の機会をいただき、誠にありがとうございました。

つきましては、選考に支障のない範囲で結構ですので、
勤務条件（年収レンジや手当、福利厚生など）について、事前にご教示いただけますと幸いです。

何卒よろしくお願いいたします。

面接での給与交渉が逆効果になるNGパターン

NG行動	理由
面接冒頭でいきなり「年収いくらですか？」	お金しか興味がないと見なされる
他社のオファーを持ち出してプレッシャーをかける	圧力的な印象になり、印象が悪くなる
希望額が相場からかけ離れている	現実感がなく、評価が下がる恐れ