2025.04.18

採用後に給与交渉はできる？交渉の可否と対応のコツを詳しく解説

ライト

内定を受け取り、入社が決定した後にふと湧いてくる疑問。
「採用後に給与交渉って、まだできるの？」「提示された金額に納得がいかないけど、言ってもいいの？」
入社前後のタイミングで給与について不安や不満を感じる方は少なくありません。

この記事では、「採用後給与交渉」というキーワードをもとに、採用後に給与条件を交渉することが可能かどうか、またその際のポイントや注意点、伝え方について詳しく解説します。

Contents

採用後でも給与交渉は可能？
- ✅ 採用後の「給与交渉の可否」を分けるタイミング
採用後に給与交渉したいと感じる理由とは？
採用後に給与交渉を行う際のコツと注意点
採用後に給与交渉する際のメール例文
給与交渉でやってはいけないNG行動
よくある質問（Q&A）
- Q. 採用後の給与交渉が原因で内定を取り消されることはありますか？
- Q. 給与交渉に失敗したら、もう上がる見込みはない？
まとめ｜採用後の給与交渉は「タイミング」と「姿勢」が鍵
- ✅ 最後に押さえておきたいポイント

採用後でも給与交渉は可能？

結論から言えば、採用後でも交渉の余地は“場合によっては”あります。
ただし、交渉が通るかどうかはタイミングや状況、伝え方次第です。

✅ 採用後の「給与交渉の可否」を分けるタイミング

状況	給与交渉の可否
内定通知後〜雇用契約書サイン前	◎ 最後の交渉タイミングとして有効
雇用契約書のサイン後、入社前	△ 再交渉は可能だが慎重な対応が必要
入社後（就業開始後）	× 原則不可（評価・昇給制度を待つのが基本）

採用後に給与交渉したいと感じる理由とは？

多くの場合、以下のような状況から採用後に交渉を検討する人が多いです。

面接時に聞いていた給与より低い金額が提示された
他社の内定と比較して待遇に差を感じた
想定していた業務内容よりも責任が重そう
引越しなどのライフコストに変化があった

このように、入社直前で条件を見直したくなる場面は決して珍しくありません。

採用後に給与交渉を行う際のコツと注意点

✅ 1. 交渉の前に「契約状態」を確認する

雇用契約書にサイン済か未署名か
内定承諾書（またはメール返信）の有無

契約が未成立なら交渉しやすく、成立後であれば「変更」になるためハードルが高くなります。

✅ 2. 交渉は“前向きかつ誠実”に行う

給与交渉は、「不満」をぶつける場ではなく「相談」の姿勢が基本です。

▶ 伝え方の例：

「御社で働きたいという気持ちは変わりませんが、
一点だけ、給与条件についてご相談させていただくことは可能でしょうか？」

✅ 3. 希望金額とその根拠を明確に伝える

単なる希望ではなく、前職との比較、担当予定の業務内容、スキルセット、相場感などを踏まえて、根拠ある金額を提示しましょう。

▶ 根拠の例：

前職での年収・月給実績
同業界・同職種の市場平均
特定資格の保有や即戦力としての期待値

✅ 4. 入社後であれば「評価制度」を確認する

入社後に給与を上げたい場合は、原則として昇給タイミングや評価制度に沿ってアプローチする必要があります。

「今後の昇給や評価の基準について、どのようなプロセスがありますか？」

というように、評価→昇給のルートを見据えた確認が現実的なアプローチです。

採用後に給与交渉する際のメール例文

件名：給与条件についてのご相談

○○株式会社　人事部 ○○様

お世話になっております。このたびは内定をいただき、誠にありがとうございます。
御社で働けることを大変光栄に感じており、入社に向けて前向きに準備を進めております。

そのうえで、大変恐縮ではございますが、給与条件について一点ご相談させていただければと思いご連絡いたしました。

前職での給与水準および今回の業務内容をふまえ、
年収としては〇〇万円～〇〇万円の範囲で再度ご検討いただける可能性があれば、大変ありがたく存じます。

ご多忙のところ恐れ入りますが、何卒よろしくお願い申し上げます。

給与交渉でやってはいけないNG行動

NG例	理由
「この金額じゃ働けません」	感情的な表現は信頼を損ねる
一方的に他社の条件を引き合いに出す	比較ベースの交渉は敬遠されやすい
交渉結果によって辞退することをにおわせる	脅しと取られる可能性がある
書面にサイン後に強引に変更要求する	企業側の手続き負担が大きく、印象が悪い