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介護職の転職で給与交渉は可能?成功のためのタイミング・伝え方・準備のポイントを解説

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介護職として働く中で、「もっと給与を上げたい」「転職するなら条件を見直したい」と考える方は多いのではないでしょうか。しかし、福祉業界では「お金の話を切り出すのは気が引ける」と感じる方も少なくありません。

ですが実際には、介護職でも転職時に給与交渉を行うことは十分可能です。
特に経験や資格、夜勤対応の可否などに応じて、条件が柔軟に調整されるケースも多く存在します。

この記事では、「介護 転職 給与交渉」というキーワードをもとに、転職時における給与交渉の方法や成功させるためのポイントを、介護現場の実情に即して詳しく解説します。


介護職でも給与交渉はしてよいのか?

結論から言えば、介護職でも転職時に給与交渉は可能です。
特に以下のような条件を満たす方は、交渉によって提示額を上げられるチャンスがあります。

✅ 交渉が通りやすいケース

  • 実務経験が3年以上ある
  • 介護福祉士やケアマネジャーなどの資格を保有している
  • 夜勤や土日祝の勤務が可能
  • リーダー職や施設長補佐などのマネジメント経験がある
  • これまでの職場で高い評価(離職率の低下、業務改善など)を受けている

給与交渉のベストなタイミングは「内定後〜入職承諾前」

給与交渉は、企業から内定(もしくは労働条件の提示)を受けた後、「正式に承諾する前」に行うのが最も適切なタイミングです。
この時点であれば、施設側も「採用したい」という気持ちが強いため、交渉が受け入れられやすくなります。


介護業界で給与交渉が成立しやすい要素

交渉材料説明
資格介護福祉士、実務者研修、初任者研修、ケアマネジャーなど
経験年数目安は3年以上、特に特養・老健・デイサービスなど複数経験ありだと強み
夜勤可否月何回できるか、夜勤専従などにも対応できると交渉材料に
リーダー経験チームの取りまとめや新人教育の実績
スキル認知症ケア、ターミナルケア、記録業務(PC操作)など

給与交渉をする際の伝え方(例文あり)

給与交渉は「要求」ではなく「相談」として伝えることで、印象を悪くせず進めることができます。

✅ 面接後・内定通知後に話す場合の口頭例:

「御社からのご提示内容に大変感謝しております。
ただ、私のこれまでの経験や夜勤対応可能な体制を踏まえ、
月収であと〇千円ほどご検討いただけないか、という点についてご相談させていただければと思っております。」


✅ メール例文(施設側から内定連絡を受けた後)

件名:労働条件に関するご相談

〇〇施設 採用ご担当者様

お世話になっております。このたびは内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございます。

ご提示いただいた条件について、誠に恐縮ですが1点ご相談がございます。

私はこれまで介護福祉士として5年間勤務し、特養・デイサービス双方での勤務経験がございます。
また、夜勤(月5〜6回)にも柔軟に対応できることを踏まえ、
月給について27万円前後でのご調整をご検討いただけないかと思いご連絡させていただきました。

御施設での業務には非常に魅力を感じており、前向きに入職を検討しております。
条件の件、もしご検討いただけるようであれば幸いです。

何卒よろしくお願い申し上げます。

氏名/電話番号


転職エージェントの活用もおすすめ

給与交渉に不安がある方や、どう切り出していいかわからない方は、**介護職専門の転職エージェント(例:きらケア、カイゴジョブ、介護ワーカーなど)**を活用するのも非常に効果的です。

✅ エージェントを使うメリット:

  • あなたの経験やスキルに基づいた適正な給与水準をアドバイスしてくれる
  • 施設との間に立って交渉を代行してくれるため、直接言いづらい内容も伝えられる
  • 条件だけでなく、職場の雰囲気や人間関係の情報も提供してくれる

給与交渉のNG例・注意点

NG言動理由
他の施設の条件を比較する「あちらの方が高かった」は印象が悪くなりやすい
感情的な伝え方不満や不信感を表に出すと交渉どころか内定が取り消されることも
契約後の交渉一度承諾したあとに条件を変えようとするとトラブルになる可能性が高い

まとめ|介護職の転職における給与交渉は「準備」と「丁寧な姿勢」がカギ

介護業界は給与水準が一定に見られがちですが、実は経験・資格・夜勤対応力などにより年収に差が出る職種です。
しっかりと準備をして交渉を行うことで、納得のいく条件で新しい職場へスタートを切ることができます。


✅ 最後に押さえておきたいポイント

  • 給与交渉は「内定承諾前」に、丁寧な言葉で「相談」として伝える
  • 自分の経験・スキル・対応可能な業務を整理し、根拠を明確にする
  • 相場を知り、現実的な希望額を提示する
  • 言いにくい場合は転職エージェントを活用してプロに任せる
  • 条件だけでなく、人間関係や働き方のバランスも総合的に判断する

転職は人生の大きなターニングポイント。あなたの努力やスキルが正当に評価されるよう、給与交渉も自信を持って前向きに進めていきましょう。

ABOUT ME
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キャリアアドバイザー
人材サービス会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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